発達障害エンジニアの節約術|特性に合わせたお金の管理法

エンジニア向け11分で読めます

※本記事にはプロモーションが含まれています

発達障害エンジニアの節約術|特性に合わせたお金の管理法
この記事をシェア

この記事でわかること

  • 発達障害者がお金の管理で苦労する理由
  • 特性に合わせた家計管理の仕組み作り
  • 無理なく続けられる節約テクニック
  • 将来に向けた資産形成の始め方

こんな方におすすめ

  • 給料日前はいつもカツカツな発達障害エンジニア
  • 衝動買いが止められない方
  • 家計簿が続かない方
  • 将来のお金が不安な方

「また今月も赤字...」「何に使ったか分からない」「貯金なんて夢のまた夢」

エンジニアとしては高収入なはずなのに、なぜかお金が貯まらない。それは、あなたの意志が弱いからではなく、発達障害の特性とお金の管理方法がマッチしていないから。

この記事では、特性を理解した上で、無理なく続けられるお金の管理法と節約術をお伝えします。

なぜ発達障害者はお金の管理が苦手なのか

ADHDの特性とお金の関係

特性

具体的な課題

起こりがちな問題

衝動性

欲しいと思ったら我慢できない

新しいガジェットを即購入、セールに弱い、深夜のネットショッピング

報酬系の問題

「今の満足」が「将来の安心」より優先される

買い物でドーパミンを補充→買い物依存のリスク

注意力の問題

お金の流れを把握できない

請求書の見落とし、支払い遅延、クレカ明細を見ない

ASDの特性とお金の関係

特性

具体的な課題

起こりがちな問題

こだわり

特定分野への過剰な支出

趣味に全財産、同じものを大量購入、最高品質へのこだわり

変化への抵抗

新しい管理方法を受け入れにくい

節約=ルーティン変更が苦痛、投資のリスクを極端に恐れる

数字へのこだわり

完璧に記録しようとして疲れる

良い面は細かく記録できること。悪い面は完璧主義で続かないこと

こうした衝動性や感情の揺れへの対処については、発達障害エンジニアのための感情コントロール術でも詳しく解説しています。

よくあるお金の失敗パターン

パターン1: 衝動買い地獄

支出項目

月額

技術書(読まない)

3万円

ガジェット(新製品は必ず購入)

5万円

サブスク(契約しすぎ)

2万円

外食

4万円

合計

14万円の赤字

パターン2: 管理放棄

  • クレカ明細を見ない
  • 口座残高を把握していない
  • 請求書を放置→延滞金発生→信用情報に傷→借金の積み重ね

パターン3: 極端な節約と浪費のサイクル

「1円も使わない」と決意→ストレスが溜まる→爆買いで発散→罪悪感→また極端な節約→悪循環...

特性に合わせた家計管理システム

ADHD向け:シンプル&自動化システム

ADHDの方は「考えなくてもお金が管理される仕組み」を作ることがポイントです。

口座の分け方

口座

役割

管理方法

給料受取口座

振り分けのみ

残高は常にゼロに近い状態を維持

固定費口座

家賃・光熱費・通信費・サブスクの自動引落

月15万円を自動送金

生活費口座

日々の支出

デビットカード利用、予算月10万円

貯金口座

将来のための貯蓄

給料日に5万円を自動送金、キャッシュカードを作らない

給料日の自動振り分け設定

  • 固定費口座へ: 15万円
  • 貯金口座へ: 5万円
  • 投資口座へ: 3万円
  • 残りは生活費として使い切ってOK

支出管理のコツ

使った分を記録するのではなく、使える額を制限する方法がおすすめです。デビットカードなら残高以上は使えないので、「あといくら使えるか」が常に見えます。

ASD向け:詳細管理システム

ASDの方は「カテゴリごとに予算を決めて記録する」方法が向いています。

カテゴリ別予算の例

固定費

項目

月額

家賃

80,000円

光熱費

15,000円

通信費

10,000円

保険

15,000円

変動費

項目

月額

食費

40,000円

日用品

10,000円

交通費

10,000円

趣味

30,000円

特別費: 年間240,000円(月割り20,000円)。冠婚葬祭や家電の買替に。

記録方法

アプリ

特徴

おすすめポイント

マネーフォワード

銀行・カード自動連携

手入力が最小限、グラフで支出を把握できる

Zaim

レシート撮影で記録

正確な記録、支出パターンの分析が得意

記録のルール

  • 記録タイミング: 買い物直後
  • 分類: 事前に決めたカテゴリのみ(増やさない)
  • レビュー: 週1回、日曜日に振り返る

タスク管理と同様に、発達障害エンジニアのタスク管理術で紹介している「仕組み化」の考え方が家計管理にも応用できます。

共通:見える化の工夫

物理的な見える化

封筒管理法

  • 週ごとに現金を封筒に分ける(週10,000円×4週)
  • 使える額が物理的に見えるのがポイント

貯金箱

  • 500円玉貯金(おつりの500円玉を入れる)
  • 見える貯金箱で増えていく実感を得る
  • 目標設定:「10万円貯まったら○○を買う」

デジタルの見える化

  • スマホのホーム画面にウィジェット配置: 口座残高を常に意識できるようにする
  • 支出推移グラフ: 月ごとの比較、カテゴリ別の使いすぎチェック、貯金推移で成長を実感

無理なく続く節約テクニック

固定費の見直し(年間30万円節約)

通信費の最適化

項目

Before

After

節約額

携帯電話

大手キャリア 8,000円/月

格安SIM 3,000円/月

5,000円/月

自宅WiFi

5,000円/月

乗り換え 3,500円/月

1,500円/月

動画サブスク

3つで3,000円/月

1つに集約 1,000円/月

2,000円/月

合計

16,000円/月

7,500円/月

年間102,000円

保険の見直し

不要な保険を見直すだけで、月額10,000円→5,000円に。年間60,000円の節約になります。

チェックポイント:

  • 過剰な医療保険に入っていないか
  • 不要な特約がついていないか
  • 補償が重複していないか

家賃の見直し

  • 更新時に家賃交渉する
  • 少し郊外へ引っ越しを検討する
  • ルームシェアも選択肢に

月1〜2万円の削減が可能です。

変動費の工夫

衝動買い対策

48時間ルール

  1. 欲しいものをAmazonのカートに入れる
  2. そのまま放置する
  3. 2日後に改めて検討する
  4. 本当に必要なら購入する

この方法を実践すると、8割は「やっぱりいらない」と感じるようになります。

月末まとめ買いルール

  • 買い物は月末のみにまとめる
  • セール活用、まとめ買いで送料節約、衝動買い防止の一石三鳥

食費の節約

特性

自炊の工夫

ADHD向け

作り置き日曜日、レンジ調理メイン、同じメニューでOK

ASD向け

献立カレンダー、定番メニュー化、買い物リスト固定

外食のルール

シーン

ルール

ランチ

週3回まで、1回1,000円

夜の外食

月2回まで、1回3,000円

コンビニ

1日500円まで

サブスクリプションの断捨離

まず、今契約しているサブスクをすべて書き出してみましょう。

棚卸しの例

カテゴリ

サービス

月額

エンタメ系

Netflix

1,490円

エンタメ系

Amazon Prime

500円

エンタメ系

Spotify

980円

エンタメ系

YouTube Premium

1,180円

技術系

O'Reilly

4,800円

技術系

Pluralsight

3,500円

技術系

GitHub Pro

700円

その他

ジム(行ってない)

8,000円

その他

新聞(読んでない)

4,000円

見直しの基準

  • 月1回以上使っているか?
  • 無料で代用できないか?
  • 似たサービスと重複していないか?

断捨離の結果(例)

  • 残すもの: Amazon Prime(配送も使う)、技術系1つ、音楽系1つ
  • それ以外は解約→月15,000円の節約

将来に向けた資産形成

発達障害者向けの投資戦略

特性

投資の方針

具体的な方法

ADHD向け

ほったらかし投資

自動積立設定、インデックス投資、確認は年1回でOK

ASD向け

ルールベース投資

決めた日に決めた額、分散投資の徹底、長期保有前提

つみたてNISA

  • メリット: 運用益が非課税(税金がかからない)
  • 上限: 月33,333円まで
  • おすすめ商品: eMAXIS Slim 全世界株式、楽天VTI、SBI・V・S&P500 などのインデックスファンド

iDeCo(個人型確定拠出年金)

  • メリット: 掛金が全額所得控除(節税効果が大きい)
  • 注意点: 60歳まで引き出せない
  • 金額: 職業により異なる

自動積立の段階的な始め方

時期

月額

初月

5,000円

3ヶ月後

10,000円

半年後

20,000円

1年後

33,333円(つみたてNISA上限)

おすすめ証券口座: 楽天証券またはSBI証券。給料日翌日に自動引落を設定すれば、意志力に頼らず投資が続きます。

緊急資金の作り方

目標額は生活費の3〜6ヶ月分です。

Step1: 最初の10万円

  • ボーナスから取り分ける
  • 不用品をメルカリで売却する
  • 副業収入があれば全額貯金する

Step2: 50万円まで

  • 月1万円ずつ自動積立
  • 臨時収入は全て貯金
  • 節約で浮いた分を追加

Step3: 100万円達成

  • 月2万円に増額
  • 投資との配分を見直す
  • 達成したら維持でOK

保管方法: ネット銀行の定期預金に、普段使いとは別の口座で管理。キャッシュカードは作らないのがポイントです。

副業で収入を増やす方法については、発達障害エンジニアの副業戦略も参考にしてみてください。

お金の管理を続けるコツ

ゲーミフィケーションを活用する

お金の管理をゲーム感覚で楽しむ仕組みを作りましょう。

レベル制度の例

レベル

達成条件

Lv.1

支出を把握できた

Lv.2

予算内で生活できた

Lv.3

月1万円の貯金達成

Lv.4

月3万円の貯金達成

Lv.5

投資を開始した

Lv.10

資産100万円達成

ご褒美設定

達成

ご褒美の例

月間目標達成

好きなもの3,000円分

3ヶ月連続達成

欲しかったガジェット

年間目標達成

旅行資金

仲間と一緒に取り組む

オンラインでのつながり

  • SNSで #節約 のハッシュタグを活用
  • 家計簿アプリのSNS機能
  • Discordの節約コミュニティ

リアルでのつながり

  • 同僚と節約ランチ会
  • 友人と家計簿シェア
  • パートナーと目標を共有

月1回の報告会がおすすめです。今月の収支、来月の目標、工夫したことを共有すると、継続率がぐんと上がります。

ストレスを溜めずに続けるためのヒントは、発達障害者のためのストレス管理術もご覧ください。

お金の悩みを克服した先輩たち

Case 1:「自動化で借金完済」(ADHD・33歳)

Before(改善前)

  • カード借金: 150万円
  • 貯金: 0円
  • 毎月赤字

実践したこと

  1. 口座整理 — 4つの口座に役割分担し、全て自動送金を設定
  2. 固定費削減 — 格安SIMに変更、サブスク9個→2個に削減、保険見直し
  3. 副業開始 — 技術ブログで月5万円を返済に充当

結果(2年後): 借金完済、貯金50万円、投資も開始

「ADHDは仕組み化が全て。意志力に頼らず、自動化できるものは全て自動化する。そうすると勝手にお金が貯まるんです」

Case 2:「趣味を削らずに貯金」(ASD・29歳)

背景

  • 鉄道模型が趣味で、月10万円使っていた
  • 貯金したいが趣味も大切にしたい

実践したこと

  1. 趣味予算の明確化 — 月3万円と設定し、専用口座を作成
  2. 計画的な購入 — 欲しいものリストを作成して優先順位をつけ、セール時期を狙う
  3. 趣味を収入源に — ブログで収益化、中古品の売買、知識を活かしてライター活動

結果: 趣味予算内で満足できるようになり、月5万円の貯金を実現。趣味が副収入源にもなった。

「こだわりは悪いことじゃない。大切なのは予算を決めること。好きなものは残して、他で工夫すればいいんです」

まとめ:お金の管理は仕組みが9割

発達障害があっても、適切な仕組みを作れば、お金の管理は必ずできるようになります。大切なのは、一般的な方法にこだわらず、自分の特性に合った方法を見つけること。

この記事のポイント

  • お金の管理が苦手なのは特性によるもの
  • 自動化と仕組み化で解決できる
  • 完璧さより継続を優先する
  • 小さな成功体験を積み重ねる

今月から始める3つのこと

  1. 支出を把握する(アプリでOK)
  2. 固定費を1つ見直す
  3. 貯金用口座を作る(月5,000円から)

お金の悩みは、人生の質に直結します。でも、あなたのペースで進める道はあります。

今日から一つずつ、できることから始めてみてください。1年後には、きっと違う景色が見えているはずです。

お金に振り回されるのではなく、お金を味方につけて、あなたらしい人生を送りましょう。


「収入そのものを増やしたい」という方へ

節約だけでなく、収入を増やすことも大切な選択肢です。「今の職場では給与が上がらない」「もっとスキルを評価してもらいたい」と感じたら、転職を検討してみてください。

サービス

特徴

こんな人におすすめ

dodaチャレンジ

障害者雇用の求人数業界最大級。発達障害の特性を理解したアドバイザーが在籍

特性に合った職場で安定収入を得たい方

atGP

障害者転職支援実績No.1。きめ細かいサポートと就職後の定着支援あり

手厚いサポートが欲しい方

すべて無料で利用できます。まずは気軽に相談してみてください。

IT転職でキャリアアップを目指すなら

エンジニアとしてのスキルを正当に評価してもらえる環境を探しているなら、IT専門のエージェントがおすすめです。

どちらも無料で利用できます。まずは市場価値を確認してみてください。

ご注意

この記事は個人の体験に基づくものであり、医療的なアドバイスではありません。 発達障害の診断や治療については、必ず専門医にご相談ください。 また、記載されている情報は執筆時点のものであり、最新の情報と異なる場合があります。

この記事をシェア

この記事を書いた人

りく

  • ADHD当事者
  • 転職5回経験
  • 現役エンジニア
  • フルリモート勤務

社会人になってからADHDの診断を受けた当事者。地方在住でフルリモート勤務、年収1200万円のフロントエンドエンジニア。転職5回の経験から、発達障害のある方のキャリア形成に役立つ情報を発信。

運営者情報の詳細を見る