発達障害で仕事が覚えられない原因と対策|特性に合った覚え方で職場の悩みを解決する方法

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発達障害で仕事が覚えられない原因と対策|特性に合った覚え方で職場の悩みを解決する方法
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「何度教えてもらっても覚えられない」「メモを取っているのに抜け漏れがある」「周りはすぐできるのに、自分だけ何回も同じことを聞いてしまう」

こんな悩みを抱えていませんか?

発達障害(ADHD・ASD)がある方にとって、仕事を覚えることは想像以上に大きな壁になることがあります。これは努力不足でも、能力が低いわけでもありません。脳の情報処理の仕方が多数派と異なるために起こる、特性による困りごとです。

この記事では、発達障害で仕事が覚えられない原因を特性別にわかりやすく解説し、今日から使える具体的な8つの対策を紹介します。

発達障害で仕事が覚えられない5つの原因

「覚えられない」と一口に言っても、その原因は特性によって異なります。自分がどのタイプに当てはまるかを知ることが、対策の第一歩です。

1. ワーキングメモリ(作業記憶)の容量が少ない

ワーキングメモリとは、一時的に情報を頭の中に保持しながら処理する能力のことです。ADHDの方はこのワーキングメモリが弱い傾向があり、口頭で複数の指示を受けると最初の内容を忘れてしまうことがよくあります。

「3つの作業を頼まれると、2つ目をやっている間に1つ目と3つ目の内容が飛んでしまう」(30代・ADHD)

2. 注意の切り替えが難しい

ADHDの方は、ひとつのことに集中しているときに別の指示が入ると、うまく切り替えられないことがあります。作業中に声をかけられて新しい仕事を頼まれても、今やっていることで頭がいっぱいになり、新しい指示が記憶に残りにくくなります。

3. 暗黙のルールや「空気」が読み取れない

ASDの方は、明文化されていないルールや「言わなくてもわかるでしょ」という前提の情報をキャッチするのが苦手な場合があります。マニュアルに書かれていない手順や、職場の暗黙の了解がわからず、「教えたはずなのに」と言われてしまうことがあります。

4. 情報の優先順位がつけられない

受け取った情報のどこが重要でどこが補足なのか、区別がつきにくいことがあります。すべてを同じ重さで記憶しようとするため、結果的に大事なポイントが埋もれてしまいます。

5. マルチタスクで処理能力がオーバーフローする

電話を取りながらメモを書く、説明を聞きながらパソコンを操作するなど、同時に複数のことをする場面で情報が抜け落ちやすくなります。これはADHD・ASD共通の困りごとです。

今日から使える8つの具体的な対策

原因がわかったら、次は対策です。自分の特性に合った方法を組み合わせて使ってみてください。

対策1: 「全部メモする」ではなく「構造化メモ」にする

ただメモを取るだけでは、後から見返しても何が書いてあるかわからないことがあります。以下のフォーマットで構造化するのがおすすめです。

項目

書く内容

いつ

期限・タイミング

金曜17時まで

何を

作業内容

売上レポート作成

どうやって

手順・方法

Excelのテンプレート使用

誰に

報告先

田中課長にメール

注意点

気をつけること

前月比のグラフを追加

このフォーマットをあらかじめノートやスマホのメモアプリに用意しておくと、指示を受けたときにスムーズに記録できます。

対策2: 口頭指示は「復唱 + 確認」を習慣にする

口頭での指示は、聞いた直後から記憶が薄れていきます。以下の3ステップを習慣にしましょう。

  1. 指示を聞いたら、その場でメモを取る
  2. メモした内容を相手に復唱する(「○○を△△までに、という理解で合っていますか?」)
  3. 不明点はその場で質問する(後から聞くよりハードルが低い)

「復唱を始めてから、『聞いてなかったの?』と言われることが激減しました」(20代・ADHD)

対策3: 自分専用マニュアルを作る

会社のマニュアルは「わかっている人」が書いていることが多く、暗黙の前提が省略されがちです。自分がつまずいたポイントを含めた「自分専用マニュアル」を作ることで、同じミスを繰り返さなくなります。

自分専用マニュアルのポイント

  • スクリーンショットを多用する(画面のどこをクリックするか一目でわかる)
  • 「ここで間違えやすい」という注意ポイントを赤字で追記する
  • 手順を省略せず、1アクション1行で書く
  • 定期的に更新し、最新の手順に保つ

対策4: タスクを「見える化」するツールを活用する

頭の中だけでタスクを管理しようとすると、ワーキングメモリの弱さがそのまま抜け漏れにつながります。発達障害者のための仕事効率化ツール活用術で詳しく紹介していますが、以下のようなツールが特に効果的です。

おすすめのタスク管理ツール

  • Todoist / Notion - タスクの分類・期限設定ができる
  • Googleカレンダー - リマインダー機能で忘れ防止
  • 付箋アプリ(Sticky Notes) - デスクトップに常時表示

ポイントは「1か所にまとめる」こと。メモ帳、スマホ、付箋とバラバラに情報を置くと、かえって混乱します。

対策5: 「チェックリスト」で繰り返し作業を自動化する

毎日・毎週行う定型作業は、チェックリストにして「考えなくてもできる状態」にしましょう。発達障害のミス防止チェックリストも参考になります。

時間帯

チェック項目

完了

出社時

メールを確認する

--

出社時

今日のタスクをリストに書き出す

--

午前中

優先度の高いタスクから着手

--

昼前

午前の進捗を上司に報告

--

退社前

明日のタスクを書き出す

--

退社前

机の上を片付ける

--

対策6: 指示を受けるタイミングを調整する

マルチタスクの状態で指示を受けると、記憶に残りにくくなります。可能であれば、以下のように工夫してみてください。

  • 「今メモを取れる状態にしますので、30秒お待ちいただけますか」と伝える
  • 集中作業中は「○時以降にお願いできますか」と提案する
  • チャットやメールなど、テキストベースの指示をお願いする

テキストでもらえれば記憶に頼る必要がなくなるため、これだけで大幅にミスが減る場合があります。

対策7: 「わからない」を早めに伝える

「何度も聞くと迷惑かも」と思って質問を躊躇すると、わからないまま作業を進めてしまい、結果的にやり直しが発生します。

質問しやすくするコツは、聞き方を工夫することです。

「○○の手順について、自分なりに理解した内容を確認させてください。△△して、次に□□する、という流れで合っていますか?」

このように「自分はここまで理解している」と示した上で確認すると、「何もわかっていない」という印象を与えずに済みます。

対策8: 得意な記憶方法を見つける

人によって、情報を記憶しやすい方法は異なります。

記憶タイプ

特徴

おすすめの覚え方

視覚優位

見て覚えるのが得意

図解・フローチャート・色分けメモ

聴覚優位

聞いて覚えるのが得意

ボイスメモ・声に出して復唱

体験優位

やって覚えるのが得意

実際に手を動かす・ロールプレイ

自分がどのタイプかわからない場合は、まずは「視覚」を試してみてください。発達障害のある方は視覚情報の処理が得意なケースが多く、文字だけのメモよりも図やフローチャートのほうが記憶に残りやすい傾向があります。

職場で相談する際のポイント

対策を試しても一人では限界がある場合、職場に配慮を求めることも選択肢のひとつです。職場での合理的配慮の求め方を参考に、以下のような配慮を相談してみてください。

相談しやすい配慮の例

  • 口頭指示ではなく、テキスト(メール・チャット)で指示をもらう
  • 一度に出す指示をひとつずつにしてもらう
  • 業務手順書(マニュアル)を作成・共有してもらう
  • 質問しやすい時間帯を設けてもらう
  • 新しい業務は実際にやりながら教えてもらう(OJT形式)

配慮を求めるときは、「こうしてもらえると作業の正確性が上がります」と、会社側のメリットも含めて伝えるとスムーズです。

「覚えられない仕事」が続くなら、環境を見直すことも大切

対策を尽くしても改善しない場合、そもそも今の仕事内容や職場環境が自分の特性に合っていない可能性があります。

特性に合った仕事を見つけるヒント

発達障害の特性によって、覚えやすい仕事・覚えにくい仕事があります。

覚えにくい仕事の特徴

覚えやすい仕事の特徴

口頭指示が多い

マニュアルが整備されている

暗黙のルールが多い

ルールが明文化されている

マルチタスクが常態

ひとつの作業に集中できる

手順が頻繁に変わる

手順が安定している

属人的なノウハウが多い

仕組み化されている

発達障害の特性を活かせる職種15選では、特性別に向いている仕事を詳しく紹介しています。自分に合った環境に身を置くだけで、「覚えられない」という悩みが大幅に軽くなることもあります。

専門家のサポートを受ける選択肢

「自分に合った仕事がわからない」「一人で転職活動するのは不安」という方は、発達障害の特性を理解した専門のサポートを活用するのもおすすめです。

就労移行支援を利用する

仕事の覚え方やビジネススキルをプロのサポートのもとで練習できます。「働く準備を整えてから就職したい」という方に向いています。

  • ミラトレ - パーソルグループ運営で就職率84.8%、定着率90%。実践的なトレーニングで仕事の覚え方を身につけられます
  • Neuro Dive - IT職種に特化した就労移行支援。データ入力やプログラミングなど、手順が明確な仕事のスキルが身につきます
  • manaby - eラーニング中心で自分のペースで学習可能。在宅ワークを目指す方にもおすすめです

すべて無料で利用できます。まずは見学や説明会に参加して、雰囲気を確かめてみてください。

転職エージェントに相談する

今の仕事が合わないと感じたら、特性を理解してくれるエージェントに相談すると、自分では気づかなかった適職に出会えることがあります。

サービス

特徴

こんな人におすすめ

dodaチャレンジ

障害者雇用の求人数業界最大級

配慮のある職場で安心して働きたい方

atGP

障害者転職支援実績No.1

手厚いサポートを受けながら転職したい方

どちらも登録・相談は無料です。一人で抱え込まず、プロに相談するところから始めてみてください。

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相談は無料です。「自分に合った仕事って何だろう?」という段階でも気軽に相談できます。

まとめ

発達障害で仕事が覚えられないのは、あなたの努力不足ではありません。ワーキングメモリの特性や情報処理の違いによるもので、適切な工夫をすれば大きく改善できます。

今日からできるアクション

  1. まずは「構造化メモ」のフォーマットをスマホに用意する
  2. 口頭指示を受けたら「復唱 + 確認」を習慣にする
  3. 繰り返す作業はチェックリスト化する
  4. テキストベースの指示をお願いしてみる
  5. 自分の得意な記憶タイプを見つけて活用する

完璧を目指す必要はありません。ひとつずつ試して、自分に合う方法を見つけていきましょう。「覚えられない」という悩みは、工夫次第で「覚え方を変えれば大丈夫」に変わります。

ご注意

この記事は個人の体験に基づくものであり、医療的なアドバイスではありません。 発達障害の診断や治療については、必ず専門医にご相談ください。 また、記載されている情報は執筆時点のものであり、最新の情報と異なる場合があります。

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この記事を書いた人

りく

  • ADHD当事者
  • 転職5回経験
  • 現役エンジニア
  • フルリモート勤務

社会人になってからADHDの診断を受けた当事者。地方在住でフルリモート勤務、年収1200万円のフロントエンドエンジニア。転職5回の経験から、発達障害のある方のキャリア形成に役立つ情報を発信。

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