発達障害で仕事を怒られてばかりでつらい人へ|原因と心が楽になる抜け出し方

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発達障害で仕事を怒られてばかりでつらい人へ|原因と心が楽になる抜け出し方
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「また怒られた」「自分はどうしてこんなにダメなんだろう」

毎日のように注意され、上司の足音が聞こえるだけで体がこわばる。怒られた夜は布団の中で何度もそのシーンを思い出して、自己嫌悪で眠れない。朝が来るのが怖い。

発達障害(ADHD・ASD)のある方が、仕事で怒られてばかりでつらいと感じているなら、まず伝えたいことがあります。あなたが甘えているわけでも、努力が足りないわけでもありません。

僕自身、ADHDと診断されたエンジニアですが、社会に出たばかりの頃は本当に怒られてばかりでした。今でこそ地方でフルリモートで働けていますが、あの頃は「自分は社会に向いていないんじゃないか」と本気で思っていました。

この記事では、発達障害のある人が仕事で怒られ続けてしまう本当の原因と、削られてしまった心のケア、そして「もうこの職場、限界かもしれない」と感じたときの抜け出し方まで、僕の経験も交えてお話しします。ミスそのものを減らす具体策ではなく、つらさの正体に向き合って、少しでも心が軽くなる道を一緒に探していけたらと思っています。

発達障害で仕事を怒られてばかりになる本当の原因

最初に知っておいてほしいのは、怒られ続けるのは「あなた個人の人格の問題」ではない、ということです。多くの場合、原因は発達障害の特性と、職場環境・伝え方のミスマッチにあります。

特性と仕事内容が合っていないだけ

ADHDの不注意や先延ばし、ASDの暗黙のルールの読み取りにくさは、努力でゼロにできるものではありません。それなのに、その特性が一番出やすい仕事を任されていると、当然ミスや行き違いが増えます。

僕の場合、新卒で配属されたのが電話対応と細かい伝票処理がメインの部署でした。電話を取りながらメモを取って、その内容を別の書類に転記する。今振り返ると、ADHDのワーキングメモリの弱さを真正面から突かれる業務で、毎日のように「なんで聞いたことすぐ忘れるんだ」と怒られていました。

でも、エンジニアに転職してコードと向き合うようになったら、同じ自分なのに「丁寧で正確だね」と言われるようになったんです。あのとき変わったのは僕の能力ではなく、特性と仕事の相性でした。

「怒られる」が常態化している職場の問題

もう一つ、見落とされがちな原因があります。それは、職場の側がそもそも「叱責で人を動かす文化」になっているケースです。

  • 質問すると「そんなことも分からないのか」と返ってくる
  • ミスの背景を聞かずに、まず感情的に怒鳴る
  • 一度のミスを何度も蒸し返される
  • 同じ環境で他の人もよく怒られている

こういう職場では、特性うんぬん以前に、誰がいても消耗します。「怒られているのは自分が悪いから」と思い込みがちですが、叱責が常態化した環境のほうに問題があることも、正直よくあります。

ミスの「数」より「叱責の連鎖」がつらさを生む

ミスそのものを減らす工夫はもちろん大切で、これは仕組みで対応できる部分も多いです。具体的な手順は仕事のミスが多くて叱られる…ADHD・ASDの対策チェックリストにまとめているので、実務のコツを知りたい方はそちらを読んでみてください。

ただ、この記事で向き合いたいのはその先です。ミスを減らそうと必死になっているのに、それでも怒られ続けて、心がすり減っていく。このつらさは、ミス対策だけでは解決しないんですよね。次の章で、そのメカニズムを見ていきます。

怒られるとフリーズ・自己嫌悪する自分は異常じゃない

怒られている最中に頭が真っ白になって何も言えなくなる。家に帰ってからも、そのシーンが頭から離れない。これは発達障害のある人に本当によくある反応で、あなたが弱いからではありません。

叱責でフリーズしてしまう仕組み

強い感情を向けられると、脳が一種の防御反応で固まってしまうことがあります。本人は必死で謝ろうとしているのに、言葉が出てこない。すると相手からは「無視している」「反省していない」と受け取られて、さらに怒られる。この悪循環に、僕も何度もハマりました。

「上司に怒られている間、ただ固まることしかできなくて。あとで『なんであのとき言い返さなかったんだ』って自分を責めるけど、その場では本当に何も出てこないんです」

これはあなたの態度が悪いのではなく、脳が一時的にオーバーロードを起こしている状態です。まず「フリーズするのは自分だけじゃない」と知るだけでも、少し楽になります。

「また怒られた」が自己肯定感を削っていく

怖いのは、叱責が一回きりで終わらないことです。毎日のように否定され続けると、「自分はダメな人間だ」という思い込みが、事実のように脳に刻み込まれていきます。

起きていること

心の中で起きる変換

ミスを指摘される

「自分は使えない人間だ」

質問してまた怒られる

「もう何も聞けない」

周りは怒られていない

「自分だけが劣っている」

注意の声を思い出す

「明日もきっと怒られる」

本来は「この作業が苦手」というだけの話が、「自分そのものに価値がない」という全否定にすり替わってしまう。これが、怒られ続けることの一番こわいところだと、僕は思っています。

だからこそ、まずは「怒られた=自分の人格がダメ」というこの変換を、いったん止めることから始めましょう。

怒られた後にできる、小さな自分の守り方

叱責を受けた直後は、誰でも頭が混乱しています。そんなときに僕が今でもやっているのは、こんなことです。

  • 怒られた「事実」と、自分への「評価」を切り離す(「この転記をミスした」と「自分はダメだ」は別物)
  • その日できたことを一つだけメモする(「電話に丁寧に出られた」でも十分)
  • 信頼できる人に「今日こんなことがあってさ」と話す
  • 帰り道に好きな音楽を聴いて、いったん仕事の自分を脱ぐ

完璧にやろうとしなくて大丈夫です。怒られた自分を、その夜くらいは責めない。それだけでも、心の削られ方はずいぶん変わります。

ここまで読んで、思い当たる節はありませんか。もし「毎晩これに近いことをしている」なら、次の章は特にしっかり読んでほしいところです。

我慢のしすぎは危険|二次障害のサインに気づく

怒られてばかりの状況を「自分が頑張れば済む話」と抱え込み続けると、心と体が先に限界を迎えてしまうことがあります。発達障害の領域でよく言われる「二次障害」です。

二次障害とは、発達障害そのものではなく、特性と環境のミスマッチや慢性的なストレスの結果として、うつ病や不安障害、適応障害などを併発してしまう状態を指します。叱責が続く職場は、その引き金になりやすい環境です。

次のようなサインが続いているなら、心がかなり消耗しているかもしれません。

  • 朝、布団から出られない・会社の前で動けなくなる
  • 食欲がない、または食べすぎてしまう
  • 眠れない、または寝ても疲れが取れない
  • 涙が急に出る、何も感じなくなる
  • 「消えてしまいたい」という考えがよぎる

こうしたサインは、気合いで乗り越えるものではありません。心療内科や精神科、発達障害者支援センターなどの専門機関に、早めに相談してみてください。どこに相談すればいいか分からないときは、厚生労働省の働く人のメンタルヘルス・ポータル「こころの耳」から無料の相談窓口を探せます。診断や治療ができるのは医師だけなので、自己判断で抱え込まないことが大切です。

二次障害の見分け方や予防のしかたは、発達障害の二次障害を防ぐ方法|うつ・不安障害になる前に知っておきたい予防と対処法で詳しくまとめています。「最近の自分、ちょっとおかしいかも」と感じたら、手遅れになる前に目を通してみてください。

正直に言うと、僕も一番つらかった時期は、日曜の夜になると動悸がして眠れませんでした。あのとき「これくらい普通」と思わずに休めばよかった、と今でも思います。あなたには、限界まで我慢してほしくありません。

怒られ続ける職場から抜け出す、という選択

「逃げるのは負け」「どこに行っても同じ」。そう思って、つらい職場にしがみついていませんか。でも、特性と環境がどうしても合わない場所で消耗し続けることは、根性とは関係ありません。環境を変えるのは、立派な戦略です。

環境を変える前に試せること

いきなり辞める前に、今の職場でできることもあります。その一つが「合理的配慮」を求めることです。

合理的配慮とは、障害特性に応じて働き方を調整してもらう、法律にもとづいた仕組みのことです。たとえば「口頭の指示はメモやチャットでも残してもらう」「電話対応の少ない業務に変えてもらう」といった調整は、叱責のもとになるミスそのものを減らしてくれます。

具体的な伝え方や進め方は、職場での合理的配慮の求め方完全ガイド|働きやすい環境を作る方法にまとめました。「特性をどう説明すればいいか分からない」という方は、まずここから読んでみてください。

ただ、合理的配慮を求めても聞き入れてもらえない、相談すること自体が怒られるネタになる。そんな職場なら、その環境自体があなたに合っていない可能性が高いです。

「辞めたい」と思うのは甘えではない

毎日怒られて、心がすり減って、それでも「辞めたいなんて甘えだ」と自分を責めている。その気持ち、痛いほど分かります。でも、心と体を壊してまで続けるべき仕事は、世の中に一つもありません。

「辞めたい」と感じたときに考えておきたいことは、発達障害で仕事を辞めたいと感じたら|退職前に考えるべきことと次の一歩の見つけ方に整理しています。勢いで辞めて後悔しないために、退職前に確認しておきたいポイントをまとめたので、頭が少し冷えているときに読んでみてください。

僕自身、最初の職場を辞めるときは「逃げた」という後ろめたさがありました。でも、特性に合う仕事に移ってからは、怒られることが激減して、自分を取り戻せたんです。あれは逃げではなく、生き延びるための移動だったと、今ならはっきり言えます。

自分の特性に合う職場をどう探すか

次の職場では、また同じことを繰り返したくない。そう思うなら、求人票の条件だけで決めず、「自分の特性が活きる環境か」を軸に探すのが大事だと実感しています。

発達障害に理解のある転職エージェントを使うと、特性を踏まえた求人を一緒に探してくれて、「どう伝えれば配慮を受けやすいか」まで相談できます。一人で求人サイトとにらめっこするより、ずっと心強いはずです。

エージェントの選び方や各社の違いは、発達障害向け転職エージェント7社比較|ADHD・ASD対応【2026年版】で比較しています。今すぐ転職しなくても、「どんな選択肢があるか」を知っておくだけで、今の職場のつらさを客観視できるようになります。

一人で抱えきれないときの相談先

ここまで読んでも、「結局どこから動けばいいか分からない」という方もいると思います。そんなときは、発達障害の特性を理解してくれる第三者に、一度話してみるのがおすすめです。

「自分に合う職場なんて本当にあるのか」「特性をどう伝えればいいのか分からない」。その悩みは、専門のアドバイザーに相談すると驚くほど整理されます。無料で利用できて、登録したからといって必ず転職しなければいけないわけでもありません。

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もちろん、心の消耗が大きいときは、転職より先に休むことが最優先です。その場合は心療内科や発達障害者支援センターなど、医療・福祉の窓口を頼ってください。

まとめ|怒られてばかりのつらさから、自分を守るために

最後に、この記事で伝えたかったことを整理します。

  • 怒られてばかりなのは、あなたの人格の問題ではなく、特性と環境・伝え方のミスマッチが大きい
  • 叱責でフリーズしたり自己嫌悪に陥るのは、脳の自然な反応で、異常ではない
  • 「また怒られた」の積み重ねは自己肯定感を削るので、事実と自己評価を切り離して自分を守る
  • 朝動けない・眠れない等のサインが続くなら、二次障害の前に専門機関へ相談する
  • 合理的配慮を求めても変わらない職場なら、環境を変えるのは甘えではなく戦略

僕も、怒られてばかりだったあの頃の自分に、今なら「そこはお前に合ってないだけだよ」と言ってあげたいです。つらいなら、いったん逃げてもいい。そのうえで、自分の特性が活きる場所を探せばいいんです。

あなたが少しでも息のしやすい場所で働けるよう、心から願っています。一人で抱え込まず、まずは小さく、誰かに話すところから始めてみてください。


この記事を書いた人

ADHDと診断されたフロントエンドエンジニアです。低学歴・地方在住・転職経験ありという経歴ですが、現在は地方でフルリモート勤務をしています。社会に出たばかりの頃は怒られてばかりで「自分は社会に向いていない」と本気で悩んでいました。同じようにつらい思いをしている方に、少しでも心が軽くなる情報を届けたいと思って書いています。

ご注意

この記事は個人の体験に基づくものであり、医療的なアドバイスではありません。 発達障害の診断や治療については、必ず専門医にご相談ください。 また、記載されている情報は執筆時点のものであり、最新の情報と異なる場合があります。

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この記事を書いた人

りく

  • ADHD当事者
  • 転職5回経験
  • 現役エンジニア
  • フルリモート勤務

社会人になってからADHDの診断を受けた当事者。地方在住でフルリモート勤務、年収1200万円のフロントエンドエンジニア。転職5回の経験から、発達障害のある方のキャリア形成に役立つ情報を発信。

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