ADHDで仕事が続かない原因と対策|転職を繰り返さないための実践ガイド

ADHD8分で読めます

※本記事にはプロモーションが含まれています

ADHDで仕事が続かない原因と対策|転職を繰り返さないための実践ガイド
この記事をシェア

「また仕事を辞めてしまった...」「なんで自分は仕事が続かないんだろう」

ADHDの方の中には、短期間で転職を繰り返してしまい、自分を責めている方が少なくありません。でも、仕事が続かないのはあなたの努力不足ではなく、ADHDの特性と環境のミスマッチが原因であることがほとんどです。

僕自身、ADHDと診断されるまでに転職を5回繰り返しました。「今度こそは」と思って入社しても、、3ヶ月もたたずに「辞めたい」と思うことの繰り返し。今思えば、原因は自分の側だけではなく、「合わない環境を選ぶ選択肢」にもありました。この記事では、ADHDで仕事が続かない5つの原因と、転職を繰り返さないための具体的な対策を、自分の試行錯誤をベースに解説します。

ADHDで仕事が続かない5つの原因

まず、なぜADHDの方は仕事が長続きしにくいのかを理解しましょう。原因が分かれば、対策も見えてきます。

1. 飽きやすさ・新規性への渇望

ADHDの脳は新しい刺激を強く求める特性があります。入社直後は新鮮で集中できても、業務に慣れてくると急激にモチベーションが下がることがあります。

僕も「最初の3ヶ月はこの仕事楽しい!」と感じていたのに、ルーティンが増えてきた途端、毎朝起きるのが辛くなるパターンを何度も繰り返しました。

2. 人間関係のトラブル

ADHDの方は、悪気なく相手の話を遮ってしまったり、約束を忘れてしまったりすることがあります。こうした行動の積み重ねが人間関係のトラブルにつながり、居づらくなって退職するケースがあります。

僕も空気を読むのが苦手で、会議で思ったことをそのまま言ってしまい、上司との関係が悪化したことがありました。後で「なぜあんなこと言ったんだろう」と後悔しましたが、その場ではコントロールできないんですよね。

3. ケアレスミスの蓄積

注意力の持続が難しいADHDの方は、ケアレスミスが多くなりがちです。本人は一生懸命やっているのに、周囲から「不注意」「やる気がない」と評価されることで、自己肯定感が下がり退職につながります。

ミスを減らすための具体的な方法は、ADHDのミス防止チェックリストで詳しく紹介しています。

4. マルチタスクへの対応困難

多くの職場では複数の業務を同時に進めることが求められます。しかしADHDの方はマルチタスクが苦手なため、業務量が増えるとパニックになったり、重要なタスクを見落としたりすることがあります。

状況

ADHDの方が感じること

電話を取りながらメモ

内容が頭に入らない

複数のプロジェクトを並行

何から手をつけていいか分からない

急な依頼が入る

今やっていた作業を完全に忘れる

期限が複数ある

優先順位がつけられない

5. 衝動的な退職判断

ADHDの特性の一つである衝動性が、退職の判断にも影響することがあります。上司に怒られた、嫄なことがあった、という「今の感情」で退職を決めてしまい、冷静になってから後悔するパターンです。

僕も上司に叱られた翌日に退職届を出したことがあります。1週間後には「辞めなければよかった」と後悔しましたが、もう遅かったんです。衝動というADHDの特性を身をもって思い知らされた出来事でした。

仕事が続くようになる7つの対策

原因が分かったところで、具体的な対策を見ていきましょう。

対畖1: 自分の特性を「見える化」する

まず、自分の得意・不得意を客観的に把握することから始めましょう。

把握すべき項目

書き出す内容

集中できる時間帯

午前中が集中しやすい、夕方は集中力が落ちるなど

苦手な業務

電話対応、長時間の会議、データ入力など

得意な業務

アイデア出し、デザイン、プログラミングなど

ストレス要因

騒音、マルチタスク、曖昧な指示など

退職のきっかけ

過去の退職理由を具体的に振り返る

過去の退職理由を書き出してみると、共通するパターンが見えてきます。そのパターンを避ける環境を選ぶことが、次の転職で失敗しないポイントです。僕はこれをやって「マルチタスクが多い職場」が共通点だと気づきました。

対畖2: 「3ヶ月の壁」を意識する

ADHDの方が退職を考えやすいタイミングは、入社後3ヶ月前後です。新鮮さが薄れ、ルーティンが増えてくる時期に当たります。

この時期を乗り越えるコツ:

  • 「3ヶ月目は辛くなるもの」と事前に知っておく - 心の準備があるだけで違う
  • 新しい挑戦を自分で見つける - 業務改善の提案、新しいスキルの習得など
  • 退職を考えたら1ヶ月待つルールを決めておく - 衝動的な判断を防ぐ

転職後の乗り越え方については、発達障害者の転職後3ヶ月を乗り切る方法で詳しく解説しています。

対畖3: 合理的配慮を活用する

障害者雇用枠で働いている方はもちろん、一般雇用でも合理的配慮を申し出ることは可能です。

ADHDの方によくある配慮の例:

  • タスクの優先順位を上司と一緒に確認する時間を設ける
  • 文書やチャットでの指示を依頼する(口頭だと忘れやすいため)
  • 静かな作業スペースやノイズキャンセリングイヤホンの使用を許可してもらう
  • 定期的な1on1面談で困りごとを早めに相談できる体制を作る

配慮の具体的な求め方は、職場での合理的配慮の求め方完全ガイドを参考にしてください。

対畖4: タスク管理の仕組みを作る

ADHDの方がタスクを管理するコツは、頭の中で管理しないことです。すべてを外部ツールに書き出し、「見える化」しましょう。

おすすめのタスク管理法:

  • 朝一番に今日やることを3つだけ書き出す - 多すぎると逆効果
  • タスクは「15分単位」に分割する - 大きなタスクは着手しにくい
  • 完了したタスクに線を引く - 達成感でドーパミンが出る
  • リマインダーを活用する - 忘れる前提で仕組みを作る

タスク管理のより詳しいテクニックは、ADHDの段取り改善術でも紹介しています。

対畖5: 「逃げの転職」と「攻めの転職」を区別する

転職すること自体は悪いことではありません。大切なのは、今の不満から逃げるための転職なのか、より良い環境を求めるための転職なのかを見極めることです。

逃げの転職

攻めの転職

嫄なことがあった直後に決める

十分な情報収集をしてから決める

「とにかくここを辞めたい」が動機

「こういう環境で働きたい」が動機

次の職場の条件を深く考えていない

自分に合う条件を明確にしている

感情的に判断する

信頼できる人に相談してから判断する

対畖6: 自分に合った職場環境を選ぶ

ADHDの方が長く働ける職場には、共通する特徴があります。

続けやすい職場の特徴:

  • 変化のある仕事 - 毎日同じ作業の繰り返しではない
  • 裁量が大きい - 自分のペースで仕事を進められる
  • フレックスタイム制 - 集中力の波に合わせて働ける
  • チャットベースのコミュニケーション - 口頭よりテキストの方が情報を処理しやすい
  • リモートワーク可能 - 感覚過敏やオフィスの刺激から解放される

自分に合った職種を見つけたい方は、発達障害の特性を活かせる職種15選も参考にしてみてください。

対畖7: 専門家の力を借りる

一人で悩まず、専門家のサポートを活用しましょう。

  • 主治医 - 服薬調整や特性への対処法のアドバイス
  • 転職エージェント - 自分に合った職場選びのサポート
  • 就労移行支援 - 働くためのスキルトレーニング
  • カウンセラー - メンタル面のサポート

特に転職を考えている方は、ADHDの特性を理解している転職エージェントを利用することで、自分に合った職場と出会いやすくなります。

転職を繰り返さないための職場選びのポイント

次の転職で失敗しないために、職場選びで確認しておきたいポイントをまとめます。

確認項目

チェック方法

業務内容の変化はあるか

求人票の業務内容、面接での質問

リモートワークは可能か

求人条件、面接での確認

フレックスタイム制はあるか

求人条件

合理的配慮の実績はあるか

転職エージェント経由で確認

離職率はどうか

口コミサイト、エージェントへの質問

上司のマネジメントスタイル

面接で直属の上司と話す機会を設ける

転職エージェントを利用すれば、こうした情報を事前に確認できます。

サービス

特徴

こんな人におすすめ

dodaチャレンジ

求人数業界最大級、発達障害専門チームあり

選択肢を広げたい方

atGP

きめ細かいサポート、定着支援が充実

手厚いサポートが欲しい方

どちらも登録・相談は無料です。一人で抱え込まず、プロに相談するところから始めてみてください。

dodaチャレンジに無料で相談する →

atGPで自分に合う職場を探す →

どちらも無料で利用できます。自分に合った職場を見つけるために、まずは相談してみてください。

dodaチャレンジに無料で相談する

atGPに無料で会員登録する

まとめ

ADHDで仕事が続かないのは、あなたのせいではありません。特性と環境のミスマッチを解消すれば、長く安定して働くことは十分に可能です。

この記事のポイント:

  1. 仕事が続かない原因は飽きやすさ、人間関係、ケアレスミス、マルチタスク、衝動性の5つ
  2. 自分の特性を「見える化」して、退職パターンを把握する
  3. 3ヶ月の壁を意識し、衝動的な退職を防ぐ
  4. 合理的配慮やタスク管理の仕組みで働きやすい環境を作る
  5. 次の転職では自分に合った職場環境を選ぶ

「また辞めてしまうかも...」と不安を感じるのは当然です。でも、特性を理解し、正しい対策を取れば、きっと自分に合った働き方が見つかります。一人で抱え込まず、転職のプロに相談することから始めてみてください。発達障害向け転職エージェント7社比較dodaチャレンジの評判で、定着支援に強いサービスを選ぶところから始めると安心です。

転職活動全体の進め方は、発達障害の転職で失敗しない7つのポイントもあわせてご覧ください。

あわせて読みたい:ADHDとASDを併発している人の仕事ASDで仕事が続かない原因と対策

ご注意

この記事は個人の体験に基づくものであり、医療的なアドバイスではありません。 発達障害の診断や治療については、必ず専門医にご相談ください。 また、記載されている情報は執筆時点のものであり、最新の情報と異なる場合があります。

この記事をシェア

この記事を書いた人

りく

  • ADHD当事者
  • 転職5回経験
  • 現役エンジニア
  • フルリモート勤務

社会人になってからADHDの診断を受けた当事者。地方在住でフルリモート勤務、年収1200万円のフロントエンドエンジニア。転職5回の経験から、発達障害のある方のキャリア形成に役立つ情報を発信。

運営者情報の詳細を見る