「dodaチャレンジに登録したのに、求人を紹介できないと言われた」「面談の後、連絡が来なくなった」
この記事にたどり着いたあなたは、たぶん今、けっこう落ち込んでいるんじゃないでしょうか。勇気を出して登録して、自分の障害のことまで打ち明けたのに、やんわり断られた。まるで「あなたは雇うに値しません」と言われたような気がして、しんどい。その気持ち、すごくわかります。
でも、最初に一番大事なことをお伝えします。dodaチャレンジに断られたからといって、あなたの市場価値が否定されたわけではありません。断られる原因の多くは、手帳・エリア・希望条件といった「条件のミスマッチ」であって、あなた個人の能力や人格の問題ではないんです。
僕はADHDと診断されたフロントエンドエンジニアで、地方でフルリモート勤務をしています。doda自体を使ったわけではありませんが、転職エージェントには何度も登録してきましたし、当事者として「断られた」「連絡が来ない」というあのモヤモヤは痛いほど想像できます。
この記事では、dodaチャレンジで断られる・紹介されない主な5つの理由を公式情報をもとに正確に整理した上で、断られた後に現実的にとれる次の選択肢を具体的に解説します。読み終わるころには、「終わった」ではなく「じゃあ次はこうしよう」と前を向けるはずです。
転職エージェントに断られると、自分という人間そのものをジャッジされた気分になりますよね。発達障害のある方なら、なおさら「やっぱり自分はダメなのか」と一気に自己否定モードに入ってしまうこともあると思います。
でも、転職エージェントのビジネスの仕組みを知ると、見え方が変わります。
エージェントは、企業からの求人(=保有している案件)と、登録者の希望・条件をマッチングさせる仕事です。つまり、「今、手元にあなたに合う求人があるかどうか」がすべて。求人がなければ、どんなに優秀な人でも紹介はできません。逆に言えば、断られたのは「タイミングと在庫の問題」であることがほとんどなんです。
実際、dodaチャレンジは大手企業の障害者雇用枠を多く扱っていて、求人は首都圏に集中しがちです。地方在住・特定の職種志望・手帳の状況など、いくつかの条件が重なると「今は紹介できる求人がない」となりやすい。これはあなたの能力とは関係のない、構造的な話です。
断られたのは「あなた」ではなく「条件の組み合わせ」。ここを切り分けるだけで、次の一手がぐっと打ちやすくなります。
そして、ここが一番伝えたいところなんですが――障害者専門の転職エージェントは1社だけではありません。1社に断られても、別のエージェントなら違う求人を持っているのが当たり前です。事実、障害者向けの求人は数が限られているため、2〜3社を併用するのが一般的なスタイルとされています。次の章で理由を詳しく見ていきますが、まずは「ここで終わりではない」ということだけ、心に留めておいてください。
「dodaチャレンジでうまくいかなかったから、もうエージェントは無理」と感じているなら、いったん深呼吸してください。エージェントごとに保有している求人も、得意なエリアも、担当者の質も違います。1社で合わなくても、別の1社であっさり求人が出てくることは珍しくありません。
たとえばatGP(アットジーピー)は、障害者の転職支援実績が豊富で、定着支援にも力を入れているエージェントです。dodaチャレンジとは保有求人が違うので、「dodaでは紹介できないと言われた条件」でも、atGPには合う求人があるケースがあります。併用は両社とも想定済みで、隠す必要もありません。まずは無料相談で「自分に紹介できる求人があるか」を確かめてみる価値は十分にあります。
申し込む前に評判や実態を知っておきたい方は、こちらもあわせてどうぞ。 atGPの評判・口コミ徹底分析|発達障害者に合う転職エージェントか本音で検証
ここからは、なぜ断られたのかを具体的に切り分けていきます。原因がわかれば、対処法も見えてきます。当てはまるものがないか、チェックしてみてください。
これが一番多い理由です。dodaチャレンジは公式に、「障害者手帳をお持ちの方、または申請中の方限定」の転職・就職支援サービスだと明記しています(出典: dodaチャレンジ公式FAQ)。
理由はシンプルで、dodaチャレンジが扱う求人の大半が障害者雇用枠だからです。障害者雇用枠で採用するには、企業側が法定雇用率にカウントするために障害者手帳が必要になります。つまり、手帳がないと、紹介できる求人そのものが構造的に存在しないんです。
ここで重要なのが、「申請中」ならOKという点。すでに医師の診断を受けて、自治体に手帳の申請を出している最中であれば、登録・相談ができる場合があります。手帳を取れるか迷っている段階の方は、まず取得を検討してみるのも選択肢のひとつです。
精神障害者保健福祉手帳(発達障害もここに含まれます)・療育手帳・身体障害者手帳のいずれかが対象です。発達障害だから対象外、ということはありません。
手帳について「メリットもデメリットも踏まえて、自分は取るべきか」を考えたい方は、こちらが参考になります。
これは僕も地方在住なので、身に染みてわかる話です。
障害者雇用の求人は、東京・大阪などの大都市圏に圧倒的に集中しています。dodaチャレンジは大手企業の案件を多く扱う分、首都圏に強い一方で、地方では「そもそも紹介できる在庫がない」状態になりやすい。あなたのスキルや経歴がどれだけ良くても、住んでいる地域に求人がなければマッチングは成立しません。
ただ、ここで諦めるのは早いです。フルリモート(在宅勤務)の障害者雇用求人なら、住んでいる場所に縛られません。実際、僕が地方でフルリモートのエンジニアとして働けているのも、この「場所を選ばない働き方」のおかげです。「通勤圏内の求人」だけでなく「在宅可の求人」まで条件を広げて再相談すると、見える景色が変わることがあります。
「年収はこのくらい欲しい」「職種はこれがいい」「残業ゼロで」――希望を細かく出すこと自体は悪くないのですが、条件を絞り込みすぎると、当然ながらマッチする求人は減ります。とくに障害者雇用枠はもともと求人の絶対数が少ないので、条件のかけ合わせ次第で「該当ゼロ」になりやすいんですよね。
これは見直しが効く理由でもあります。「絶対に譲れない条件」と「できれば叶えたい条件」を分けて、後者を少し緩めるだけで、紹介できる求人がぐっと増えることがあります。担当者に「どの条件を緩めると求人が増えますか」と聞いてみるのも、かなり有効です。
dodaチャレンジは大手・優良企業の案件が多い分、求人によっては一定の職歴やスキルが求められることがあります。経歴のブランクが長かったり、就労経験が少なかったりすると、「今ある求人の要件には届かない」と判断されることがあります。
これは決して「あなたがダメ」という意味ではありません。今の求人在庫との相性の問題です。スキルや就労実績を少し積み増せば、半年後・1年後には紹介できる求人が出てくる、というだけの話。後ほど解説する「就労移行支援でスキルと体調を整えてから再挑戦する」という選択肢が、まさにここに効いてきます。
精神障害・発達障害のある方の場合、「体調が不安定で、継続して働ける見通しが立てにくい」と判断されると、紹介を一旦見送られることがあります。これは冷たい対応ではなく、ミスマッチで早期離職して、あなたが再びつらい思いをするのを避けるための判断という側面もあります。
また、単純に登録情報が不足しているだけのこともあります。職歴・スキル・希望条件の入力が薄いと、担当者が紹介できる求人を判断しづらいんですよね。プロフィールを丁寧に埋め直すだけで状況が変わることもあるので、ここは見落とさないでください。
ここまで読んで、「あ、自分はこれかも」と思い当たる理由はありましたか? 原因が見えたら、次は具体的にどう動くかです。
落ち込む気持ちは横に置いて、ここからは「じゃあ次どうするか」を具体的に整理します。あなたの状況に合うものから試してみてください。
一度断られても、それで永久に利用できなくなるわけではありません。希望条件を見直したり、在宅可の求人まで対象を広げたり、登録情報を充実させたりした上で再相談すれば、状況が変わることは普通にあります。求人は日々入れ替わるので、タイミングが合えば前回はなかった案件が出てくることもあります。
担当者に「どんな条件・どんなスキルなら紹介できる求人が増えそうですか」と率直に聞いてみるのが、一番の近道です。
繰り返しになりますが、これが断られた人にとって一番現実的な一手です。エージェントごとに保有求人・得意エリア・得意職種が違うため、1社で断られても別の1社では求人が見つかる、というのは本当によくあります。
選択肢 | こんな人に向いている |
|---|---|
1社だけに絞る | 求人が豊富な都市部在住で、すでに合う求人が出ている |
2〜3社を併用する | 求人が少ない地方在住、条件が決まっていない、選択肢を広げたい |
障害者向けエージェントの併用は一般的なスタイルで、エージェント側も想定済みです。複数登録することで求人の選択肢が広がるだけでなく、担当者との相性も比較できます。「dodaの担当者とは正直あまり合わなかった」という場合でも、別社で相性の良い担当に出会える可能性があります。
各エージェントの強み・弱みをまとめて比較したい方は、こちらが役立ちます。
「就労経験が少ない」「ブランクが長い」「体調が安定しない」――理由4や理由5に当てはまった方には、就労移行支援という選択肢があります。
就労移行支援は、障害のある方が一般企業への就職を目指して、ビジネススキルや生活リズム、対人スキルなどを訓練できる福祉サービスです。原則2年間、多くの方が低負担(自治体・所得により無料の場合あり)で利用できます。ここでスキルと体調を整えてから転職活動に戻ると、「紹介できる求人がない」と言われる状況そのものを変えられます。
急がば回れ、というやつですね。僕自身、無理に背伸びした転職で体調を崩した経験があるので、「まず土台を整える」という選択肢の価値は本当に大きいと感じています。
就労移行支援の仕組みと事業所の選び方は、こちらで詳しく解説しています。
理由1(手帳がない)で断られた方は、ここが分岐点です。手帳を取得すれば、dodaチャレンジを含む障害者雇用枠の求人にアクセスできるようになります。
ただ、手帳の取得は「メリットだけ」ではありません。障害者雇用枠は配慮を受けやすい一方で、求人数や職種の幅、給与面で一般雇用と違う傾向もあります。自分のキャリアや価値観に照らして、メリットとデメリットの両方を理解した上で判断するのがおすすめです。
最後に、視点を少し広げる選択肢です。障害者雇用枠にこだわらず、配慮を受けつつ一般雇用で働く、あるいはフルリモートやフリーランスといった「自分の特性に合う働き方」を探す道もあります。
僕がフルリモートのエンジニアという働き方にたどり着けたのは、「障害者雇用 or 一般雇用」の二択ではなく、「自分が消耗しない環境はどこか」という軸で探したからでした。断られたことを、自分の働き方を見つめ直すきっかけにできると、案外いい方向に転がることもあります。
ここまで読んで、「自分はまず別エージェントに相談してみよう」と思えたなら、それが一番の前進です。
Q. dodaチャレンジに一度断られたら、もう二度と登録できないの?
そんなことはありません。条件や状況が変われば再相談できます。求人は入れ替わるので、タイミングが変わるだけで結果が変わることもあります。
Q. 複数のエージェントに登録すると、企業や担当者にバレて印象が悪くなりませんか?
併用はごく一般的で、エージェント側も想定済みです。むしろ障害者向け求人は数が限られているので、2〜3社の併用が推奨されることが多いです。応募が重複しないよう、どの社からどの企業に応募したかだけ自分で把握しておくと安心です。
Q. 手帳の申請中でも紹介してもらえますか?
dodaチャレンジは「申請中の方も対象」と公式に案内しています。ただし登録・相談はできても、実際の求人紹介は手帳の交付後になるのが一般的です。まずは相談だけ先に進めておくと、交付されたタイミングですぐ動けます。登録時に「申請中である」旨を備考欄などで正確に伝えておきましょう(出典: dodaチャレンジ公式FAQ)。
Q. 地方在住で求人がないと言われました。どうすれば?
在宅可(フルリモート)の求人まで条件を広げて再相談するのが有効です。あわせて、地方の求人に強い別エージェントを併用すると選択肢が増えます。
最後に、複数のエージェントを比較しながら使う前提で、断られた人にまず検討してほしい2社を整理しておきます。
「dodaチャレンジに断られて落ち込んでいる」「自分に合う職場なんてないのかも」
そんなふうに感じているなら、別の窓口にも相談してみてください。エージェントごとに持っている求人は違うので、1社で断られても、別の1社であっさり求人が見つかることは本当によくあります。どちらも無料で利用でき、あなたの特性に合った職場を一緒に探してくれます。
サービス | 特徴 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|
障害者転職支援の実績豊富・定着支援に強い | dodaとは別の求人で探し直したい方 | |
障害者雇用の求人数が業界最大級 | 条件を見直してもう一度相談したい方 |
どちらも無料です。「自分に紹介できる求人があるか」を確かめるだけでも、状況は前に進みます。
dodaチャレンジに断られたのは、あなたの価値が否定されたからではありません。手帳・エリア・条件といった、いくらでも調整できるミスマッチが原因のことがほとんどです。
原因を切り分けて、別エージェントを併用する・条件を見直して再相談する・就労移行支援で土台を整える――打てる手はちゃんと残っています。断られた扉の隣には、まだノックしていない扉があります。今日の一歩が、あなたに合う職場への近道になりますように。
dodaチャレンジそのものをもう一度きちんと知ってから判断したい方は、こちらもどうぞ。 dodaチャレンジの評判は本当?ADHD当事者エンジニアが口コミと求人の実態を検証
※障害の診断や手帳の取得可否を判断できるのは医師・自治体のみです。この記事は一般的な情報提供であり、個別の診断・判断に代わるものではありません。最新の利用条件は各サービスの公式サイトでご確認ください。
この記事は個人の体験に基づくものであり、医療的なアドバイスではありません。 発達障害の診断や治療については、必ず専門医にご相談ください。 また、記載されている情報は執筆時点のものであり、最新の情報と異なる場合があります。
社会人になってからADHDの診断を受けた当事者。地方在住でフルリモート勤務、年収800万円のフロントエンドエンジニア。転職5回の経験から、発達障害のある方のキャリア形成に役立つ情報を発信。
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ADHDで事務職は向いてないと感じる方へ。発達障害・事務職の組み合わせで起きる5つの苦戦場面(ケアレスミス・電話対応・単純入力など)と、合理的配慮・環境調整・キャリアチェンジの3戦略を、ADHD当事者のエンジニアが実体験と公的データをもとに解説します。