大人の発達障害セルフチェック|仕事・生活でわかる特徴リスト

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大人の発達障害セルフチェック|仕事・生活でわかる特徴リスト
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「何度も同じミスをして、なぜ自分だけできないんだろう」「人の輪にうまく入れず、いつも疲れてしまう」。そんな違和感を抱えたまま、何年も過ごしてきた方は少なくありません。

このページにたどり着いたあなたも、「大人の発達障害」という言葉が頭をよぎったのかもしれません。

最初にひとつ、はっきりお伝えしておきます。これから紹介するセルフチェックは、診断ではありません。 当てはまる項目が多くても、それだけで「発達障害である」とは言えませんし、逆に少なくても悩みがないわけでもありません。あくまで、自分の特性を言葉にして、必要なら医療機関への相談を考えるための「材料」として読んでください。

運営者である私自身、ADHD(注意欠如・多動症)と診断されたフロントエンドエンジニアです。ただ、診断を受けたのは大人になってからで、それまで自分が発達障害だとは一度も考えたことがありませんでした。「だらしないだけ」「努力が足りないだけ」。ずっとそう思い込んでいたのです。

この記事を読むと、大人の発達障害に見られる特徴が仕事と生活の両面で整理でき、チェックが多かったときに何を考えればいいか、そして次にどんな一歩を踏み出せるのかがわかります。

大人の発達障害とは|診断は受けていなくても困りごとは起きる

大人の発達障害とは、生まれつきの脳機能の特性によって、仕事や対人関係、生活面で困りごとが続いている状態を指す通称です。代表的なものに ADHD(注意欠如・多動症)ASD(自閉スペクトラム症) があります。子どもの頃には目立たず、社会に出てから困りごとが表面化して気づくケースが多いのが特徴です。

発達障害は本人の努力不足や性格の問題ではなく、特性そのものです。診断は医師にしかできませんが、自分の特性を知っておくことは、働き方や生活を見直す手がかりになります。厚生労働省の発達障害に関する情報ページでも、発達障害が脳機能の特性であることが説明されています。

大人の発達障害が見過ごされやすい理由

なぜ大人になるまで気づかれないのか。私自身を振り返ると、理由がいくつもありました。

子どもの頃は、宿題を親が管理してくれたり、時間割が決まっていたりと、周りが「枠組み」を用意してくれていました。ところが社会に出ると、自分でスケジュールを組み、優先順位をつけ、複数の仕事を並行して進める必要が出てきます。私はここで一気につまずきました。学生時代はなんとかやり過ごせていたのに、働き始めた途端に「報告を忘れる」「締め切りを飛ばす」が止まらなくなったのです。

見過ごされやすい背景には、こんな事情があります。

  • 知的な遅れがなく、学業や仕事を一定こなせてしまうため周囲が気づきにくい
  • 「努力が足りない」「性格の問題」と本人も周囲も思い込んでしまう
  • 環境が変わって初めて困りごとが表面化する(就職、転職、結婚、昇進など)
  • 二次的に生じた疲れやすさ・気分の落ち込みのほうが目立ち、特性が隠れる

ここまで読んで、思い当たる節はありませんか。「昔は普通にやれていたのに、最近うまくいかない」という感覚こそ、特性が環境とぶつかっているサインかもしれません。

では具体的に、どんな特徴があるのか。次から、ADHDとASDに分けてセルフチェックを見ていきましょう。

ADHDのセルフチェックリスト(仕事編・生活編)

ADHD(注意欠如・多動症)は、不注意・多動性・衝動性という3つの特性を中心とする発達特性です。大人の場合、多動性は「内面のそわそわ感」として表れることが多く、不注意の困りごとが目立ちやすい傾向があります。

成人のADHDについては、世界保健機関(WHO)が作成した自己記入式チェックリスト(ASRS-v1.1)という、医療現場でも使われるスクリーニングツールが知られています。以下のリストは、その考え方や公開情報、そして運営者自身の経験を参考に、日常の言葉でまとめ直したものです。正式な検査ではない点に注意してください。

ADHD 仕事編

  • 締め切りギリギリ、または過ぎてから慌てて手をつけることが多い
  • 細かい確認ミス(数字の打ち間違い、添付忘れなど)を繰り返す
  • 複数の作業を並行すると、どれも中途半端になりやすい
  • 退屈な作業や順序立てが必要な作業を、つい後回しにする
  • 会議や長時間のデスクワークで、じっとしているのがつらい
  • 約束や提出物をうっかり忘れ、リマインドされて思い出す
  • 興味のある仕事には過剰に集中し、声をかけられても気づかない

ADHD 生活編

  • 鍵・財布・スマホなどをしょっちゅう探している
  • 部屋が片付かない、片付けてもすぐ散らかる
  • 計画していた予定を忘れたり、ダブルブッキングしたりする
  • 思いついたことをその場で口に出し、あとで後悔することがある
  • 買い物や契約など、衝動的に決めて後で困ることがある

正直に言うと、私は仕事編・生活編ともにほとんどの項目に当てはまっていました。特に「鍵を探す」は毎朝の儀式のようなもので、家を出る前の10分はいつも捜索時間でした。当時は「自分はなんてだらしないんだ」と毎日落ち込んでいたのですが、これが特性だと知ってからは、原因がわかって少し気持ちが軽くなったのを覚えています。

ただ、繰り返しますが、当てはまったからADHDというわけではありません。誰しも忙しいときや疲れているときには、こうした傾向が強く出ます。あくまで「頻度」と「困りごとの大きさ」がポイントになります。

ASDのセルフチェックリスト(仕事編・生活編)

ASD(自閉スペクトラム症)は、対人コミュニケーションの難しさと、興味・行動の偏り(こだわり)、そして感覚の過敏さや鈍さを中心とする発達特性です。ADHDとは別の特性ですが、両方の特性をあわせ持つ方もいます。

以下のリストは、公開情報を参考に、日常の場面に落とし込んだものです。こちらも診断ではないことを前提に読んでください。

ASD 仕事編

  • 「適当にやっておいて」など、あいまいな指示が苦手で固まってしまう
  • 暗黙のルールや空気を読むことに、人一倍エネルギーを使う
  • 急な予定変更やイレギュラー対応に強くストレスを感じる
  • 自分なりの手順やこだわりがあり、崩されると落ち着かない
  • 雑談や飲み会の「何を話せばいいかわからない」感覚が強い

ASD 生活編

  • 音・光・匂い・肌触りなどに敏感で、疲れやすい
  • 興味のある分野には深くのめり込み、詳細まで記憶している
  • 言葉を文字通りに受け取り、冗談や比喩でずれが生じる
  • 同じルーティンを好み、予定が崩れると一日中調子が出ない
  • 相手の表情や気持ちの変化に気づきにくいと言われたことがある

私はADHD寄りの特性が強いのですが、ASDの「あいまいな指示が苦手」「感覚過敏」には深く共感します。オフィスの蛍光灯と周囲の話し声がつらくて集中できず、それを「気にしすぎ」と片付けられていた時期は、本当にしんどかったです。後にフルリモート勤務に切り替えて、この困りごとの多くが消えました。そのときの経験は発達障害者にとってフルリモートは天国だった件に詳しくまとめています。働く環境を変えるだけで、特性が困りごとになるかどうかは大きく変わります。

チェックが多かったときに考えられること

ここがこの記事でいちばん大切な部分です。

チェックが多かったとしても、それは「あなたが発達障害だ」ということを意味しません。セルフチェックは診断ではなく、あくまで自分の傾向を知るための入り口です。 当てはまる項目が多い場合に考えられるのは、次のようなことです。

考えられる状態

説明

発達特性がある可能性

専門の医療機関で相談する価値がある状態

一時的なストレス・疲労

多忙や睡眠不足、環境の変化で似た傾向が強まることがある

他の要因が背景にある

気分の落ち込みや不安など、別の困りごとが影響している場合

グレーゾーン

特性はあるが診断基準には届かない、と判断される場合もある

大切なのは、自己判断で「自分はADHDだ」「ASDに違いない」と決めつけないことです。ネットの情報を見て不安が大きくなり、かえって調子を崩してしまう方もいます。心の不調が続くときは、厚生労働省のみんなのメンタルヘルスで相談先の情報を確認できます。

もし困りごとが続いていて、生活や仕事に支障が出ているなら、それは「相談を検討するサイン」だと受け止めてください。診断を受けるかどうか迷っている方には、発達障害の診断を受けるべきかで、診断のメリットと留意点を整理しています。

ちなみに、こうした困りごとが長く続くと、自分を責める気持ちが強まり、自己肯定感が下がりやすくなります。「自分はダメな人間だ」と感じてしまう方は、発達障害で自己肯定感が低い原因と高め方もあわせて読んでみてください。

「グレーゾーン」という状態について

セルフチェックをしていると、「当てはまるけど、診断がつくほどではないかも」という宙ぶらりんな感覚になることがあります。これがいわゆる「グレーゾーン」と呼ばれる状態です。

グレーゾーンは正式な医学用語ではありませんが、「発達特性は確かにあるものの、診断基準のすべては満たさない」状態を指すことが多い表現です。困りごとは現実にあるのに、診断という形ではっきりしないため、支援につながりにくいという難しさがあります。

私の周りにも、検査を受けて「傾向はあるが診断はつかない」と言われ、かえってモヤモヤしてしまった人がいます。でも、診断がつくかどうかと、困りごとへの対処が必要かどうかは別の話です。グレーゾーンであっても、自分の特性に合った働き方を選ぶことで、ずいぶん楽になります。

グレーゾーンの方が仕事をどう選び、どう進めればいいかについては、発達障害グレーゾーンの転職ガイドで具体的に解説しています。診断や手帳がなくても、できる工夫はたくさんあります。

セルフチェックの次の一歩|診断・相談・働き方の見直し

セルフチェックで気づきが得られたら、次にできることは大きく3つあります。

1. 医療機関に相談する

困りごとが続いていて生活に支障があるなら、精神科や心療内科、発達障害を扱うクリニックへの相談を検討してみてください。診断は医師にしかできません。受診時には、いつ頃からどんな困りごとがあるかをメモにまとめておくと、話がスムーズになります。

2. 自分の特性を活かせる環境を考える

特性は、環境次第で「困りごと」にも「強み」にもなります。私の場合、過集中という特性は、オフィスでは「周りが見えない人」と見られていましたが、リモートのエンジニア職では「集中力が高い人」として評価されるようになりました。

たとえばADHDの方が事務職で苦戦するケースは多いですが、それは能力の問題ではなく、特性と職務内容のミスマッチであることが少なくありません。ADHDで事務職は向いてない?では、その理由と向き合い方を掘り下げています。自分に合う職種を探したい方は、発達障害の特性を活かせる職種15選も参考になります。

3. 今の困りごとに具体的な対策を打つ

診断を待つ間にも、できることはあります。ミスが多くて叱られることに悩んでいるなら、仕事のミスが多くて叱られる…ADHD・ASDの対策チェックリストに、すぐ試せる工夫をまとめています。仕組みでカバーできる困りごとは、意外とたくさんあります。

そして3つ目の「環境を考える」段階で、ひとりで悩まず専門家に相談するという選択肢もあります。発達障害の特性を理解した転職エージェントなら、あなたの困りごとを前提に、働きやすい職場を一緒に探してくれます。

まとめ|セルフチェックは診断ではなく、あなたを知る入り口

ここまで、大人の発達障害に見られる特徴を、ADHD・ASDそれぞれ仕事編と生活編で見てきました。

最後にもう一度、いちばん大切なことをお伝えします。このセルフチェックは診断ではありません。 当てはまる項目が多くても、それは「あなたが発達障害だ」という結論ではなく、「自分の特性を知り、必要なら専門家に相談する材料」にすぎません。診断ができるのは医師だけです。

私自身、長いあいだ自分を責め続けてきました。でも、特性を知り、環境を変え、自分に合った働き方を見つけたことで、生活はずいぶん楽になりました。あなたが今感じている違和感も、決して「甘え」ではありません。原因を知ることは、自分を責めるためではなく、自分を助けるための第一歩です。

焦る必要はありません。今日できる小さな一歩から、始めてみてください。

自分に合う働き方を、専門家と一緒に探したい方へ

「自分の特性に合う仕事がわからない」「困りごとをどう伝えればいいのか不安」。

そんなときは、発達障害の特性を理解した転職エージェントに相談してみるのもひとつの方法です。いずれも無料で利用でき、診断や手帳の有無にかかわらず、まずは話を聞いてもらうところから始められます。

サービス

特徴

こんな方におすすめ

dodaチャレンジ

障害者雇用の求人が幅広く、発達障害に理解のあるアドバイザーが在籍

選択肢を広く見比べたい方

atGP

障害者の転職支援に長く取り組み、就職後の定着サポートにも対応

手厚いサポートを受けたい方

どちらも無料で相談できます。「まだ転職と決めていない」段階でも、特性の整理を手伝ってもらえます。気負わず、話を聞いてもらうところから始めてみてください。

ご注意

この記事は個人の体験に基づくものであり、医療的なアドバイスではありません。 発達障害の診断や治療については、必ず専門医にご相談ください。 また、記載されている情報は執筆時点のものであり、最新の情報と異なる場合があります。

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この記事を書いた人

りく

  • ADHD当事者
  • 転職5回経験
  • 現役エンジニア
  • フルリモート勤務

社会人になってからADHDの診断を受けた当事者。地方在住でフルリモート勤務、年収1200万円のフロントエンドエンジニア。転職5回の経験から、発達障害のある方のキャリア形成に役立つ情報を発信。

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